2006年04月19日(水) 22時34分
<携帯電話違法販売>ネットに広告の業者逮捕 愛知県警(毎日新聞)
プリペイド式携帯電話の違法広告をインターネットに掲載したとして、愛知県警捜査2課と安城署などは19日、東京都杉並区梅里2、携帯電話ブローカー、小原和幸容疑者(23)を携帯電話不正利用防止法違反(誘引)容疑で逮捕した。名義登録の必要がないなどと違法な販売の宣伝をしていた。4月に完全施行された同法で、違法販売の広告を禁じた誘引容疑が適用されたのは全国で初めて。取り扱った携帯が約200件の振り込め詐欺で使われた疑いもあり、利用者の特定を急ぐ。
調べでは、小原容疑者は今月上旬、「アース」の業者名で複数のネット掲示板に「ご自身で携帯電話が持てないかた当社にお任せください」などと掲載。第三者名義で登録されたプリペイド携帯を名義変更せずに購入できるとの違法販売の広告を出した疑い。
小原容疑者がネット上で広告を始めたのは昨年8月ごろで、別の販売業者から携帯を仕入れ、同年10月ごろから実際に販売やレンタルを始めたとみられる。名義は特定の法人や数人の個人で、今年2月までに発生した約200件の振り込め詐欺事件で使用された携帯と同一名義のものも確認されたという。
県警は19日、小原容疑者の自宅兼事務所を家宅捜索し、携帯約100台などを押収した。詐欺事件で使われた携帯には、小原容疑者が直接扱ったものもあるとみて、受注や発送の記録などを調べ、利用者の特定を進める。また名義変更せずに携帯を販売した同法違反容疑でも立件する。【加藤潔】
(毎日新聞) - 4月19日22時34分更新
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