2006年11月07日(火) 08時01分
偽造免許で口座設立、借金 北里大生らに1年6月を求刑(産経新聞)
北里大医学部(神奈川県相模原市)の大学生ら2人が、偽造した架空名義の運転免許証で口座を開設し、消費者金融から現金約160万円を借り入れたとして、偽造有印公文書行使と詐欺などの疑いで、神奈川県警に逮捕されていたことが6日、分かった。2人はすでに同罪で起訴されており、検察側は同日、横浜地裁で開かれた公判で、北里大生に懲役1年6月を求刑した。
起訴されたのは、北里大学医学部4年、岩倉哲也被告(25)と日本大学1年、小松史明被告(25)。岩倉被告は逮捕拘置中、「祖母の看病のため」と偽って学校を欠席し、保釈後は自宅から通常通り大学に通っているという。
調べによると、2人は共謀して今年5月上旬から8月にかけ、偽造した架空名義の運転免許証を使い、相模原市内の郵便局や銀行で口座を開設して預金通帳をだまし取った。岩倉被告は、詐取した通帳を悪用し、少なくとも7カ所の消費者金融から現金計約160万円を借り入れたという。
偽造免許証は計13枚見つかり、名義人は同級生や知人の氏名を一文字変えたものを使用、住所も自宅近くの空き家を使っていたという。
岩倉被告は6日、公判で、両親からの仕送り5万円と奨学金14万円の計19万円の収入を毎月得ていたと証言。犯行動機については「周りの裕福な学生に合わせようとして車などを購入し遊んでいたが、経済的に困りはじめ、免許偽造を小松被告に依頼した」と述べた。
北里大学医学部学生課は「事実を把握した上で、学生指導の立場として本人から事情を聴きたい」とコメントした。
(産経新聞) - 11月7日8時1分更新
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